趣旨及び目的
本映画祭及び上映会は、上映作品すべてに日本語字幕、音声ガイド、ミュージックサイン、案内や挨拶等に手話通訳、要約筆記(文字通訳)などの情報保障と、会場には補聴援助システム(磁気ループ)、車イス席、保育室等を設置して、開催しています。障がいを持つ人への補完的な対応ではなく、健常者も含めて同じ環境で映画を見ることによる感動の共有と、一人ひとりを認め合うことへの「気づき」をユニバーサル上映を通じてめざしています。
また、多元的な価値形成の役割を持つ映画の新たな価値としてのユニバーサル上映の意義を見いだしたいと考えています。同時に、この取り組みが、文化芸術分野でのバリアフリー化という側面からのユニバーサル社会の実現のひとつのモデルとなると考えています。
誰もが住みやすく、安心して暮らせる地域社会の構築の中で、情報の公平化とともに、文化芸術分野の取り組みは、今後もますます求められるものだと思います。更には、高齢化社会の進展の中で、ユニバーサル環境での映画上映のニーズは高まるものと考えられ、上映機会を充実するための効果としても大なるものがあります。各地で行われているバリアフリー上映会や昨年11月に開催されたバリアフリー映画祭さが2010の開催など、新たな取り組みも広がっています。
また、当映画祭実行委員会として、2010年9月16日に札幌市で開催されましたバリアフリー推進セミナー in さっぽろ(主催:北海道運輸局、北海道開発局)での「第七天国」ユニバーサル上映の協力、10月30日~11月3日にかけて開催されました第3回国際ユニヴァーサルデザイン会議(主催:国際ユニヴァーサルデザイン協議会/開催地:浜松市)の中で上映されましたドキュメンタリー映画「1/4の奇跡」のユニバーサル上映に協力させていただくなど 当実行委員会主催事業以外の広がりもいただいております。
上映映画は、家族で一緒に観ることにより感動が共有でき、子どもから高齢者までみんなで楽しめる映画を選考しています。選考映画の範囲も劇映画、ドキュメンタリー映画、アニメーション映画、弁士付き無声映画など多岐に渡って広くカバーしてきました。
内容的にも障がい者に焦点を当てた映画も選考しながら、一般に劇場公開される作品も選んでいます。今回も、劇映画やドキュメンタリー映画の中で、人と人との絆、人の優しさ、命の輝きを描いた作品を中心に選考しています。
このような取り組みから一つの文化としての形成をめざすためには、継続的に進めることが重要であり、地域の取り組みから全国的な交流へと広がるための保証ともなりうるものと考えています。
七飯上映会
- 開催日:2011年6月25日(土)、26日(日)
- 会場:七飯町文化センター
- 上映作品:
- 作品名「その街のこども(劇場版)」(劇映画)-上映時間83分
- 監督名 井上 剛
- 脚本 渡辺あや
- 製作 日本(2010 NHK/2010年)
- 出演 森山 未來、佐藤 江梨子、津田 寛治 他
- 配給 トランスフォーマー
- 作品名「北極のナヌー」(ドキュメンタリー映画)-上映時間84分
- 監督名 アダム・ラヴッチ、サセ・ロバートソン
- 脚本 リンダ・ウルバートン、モス・リチャード、クリスティン・ゴア
- 製作 アメリカ((c)2007 COTN Productions,Inc./2007年)
- 配給 松竹、コムストックオーガニゼーション
- 作品名「その街のこども(劇場版)」(劇映画)-上映時間83分
- 上映会企画:
- バリアフリーの視点から「環境・防災」問題を考えるゲストトーク
- 七飯町長 中宮 安一氏
- NPO法人南北海道自然エネルギープロジェクト代表
ピーター ハウレット氏 - 司会進行(聞き手):
明石秀平氏(七飯町大沼在住、気象予報士、前室蘭地方気象台長)
- ワークショップ(案) 「僕たち、私たちの考えるまちづくり」の提案(仮題)
- 中学生などを対象として、あらかじめ話し合った内容を発表してもらう。
ワークショップの結果は、提案として、中宮町長にお渡しする予定です。
- 中学生などを対象として、あらかじめ話し合った内容を発表してもらう。
- バリアフリーの視点から「環境・防災」問題を考えるゲストトーク
- 映画祭チケット:
- 共通鑑賞券 一般 800円(当日券 1000円)
- ジュニア(高校生) 500円(当日券 500円)
※半券持参で、2本目の映画を割り引き
(一般:700円/ジュニア:300円) - 小中学生は、無料で鑑賞いただけます。そのため、今回は、小中学生割引券の発行はありません。
市電シネマ(ユニバーサル上映試写会)
- 開催日: 8月6日(土)または8月9日(火)
- 会場: 函館市電らっくる号
- 上映作品:
- 作品名「ヒロシマナガサキ」(ドキュメンタリー映画)-上映時間86分
- 監督名 スティーブン・オカザキ
- 脚本
- 製作 アメリカ(Home Box Office/2007年)
- 配給 シグロ、ザジフィルムズ
- 参加費等:乗車料金として1,200円
- 募集人員20名(希望多数の場合は抽選)
第6回映画祭
- 開催日:2011年9月16日(金)、17日(土)、18日(日)
- 会場:北斗市総合文化センターかなでーる
- 上映作品:
- 「アイ・コンタクト」(ドキュメンタリー映画)-上映時間88分
- 監督名 中村和彦
- 脚本
- 製作 日本(アイ・コンタクト製作委員会/2010年)
- 配給 パンドラ
- 作品名「大地の詩-留岡幸助物語」(劇映画)-上映時間
- 監督名 山田火砂子
- 脚本 長坂 秀佳
- 製作 日本(現代プロダクション/2011年)
- 出演 村上弘明、工藤夕貴
- 配給 現代プロダクション
- 作品名「きな子」(劇映画)-上映時間113分
- 監督名 小林義則『アンフェア the movie』
- 脚本 浜田秀哉、俵 喜都
- 製作 日本(「きな子~見習い警察犬物語」製作委員会/2010年)
- 出演 寺脇康文、戸田菜穂、山元裕典、遠藤憲一、浅田美代子、平田満
- 配給 松竹
- 作品名「パートナーズ」(劇映画)-上映時間119分
- 監督名 下村 優
- 脚本 荒井晴彦、井上淳一
- 製作 日本(劇団東俳つくしんぼくらぶ/劇団東俳/2010年)
- 出演
- 配給 東京テアトル
- 作品名「武士の家計簿」(劇映画)-上映時間129分
- 監督名 森田芳光
- 脚本 柏田道夫
- 製作 日本(「武士の家計簿」製作委員会/2010年)
- 出演
- 配給 アスミック・エース、松竹
- 「アイ・コンタクト」(ドキュメンタリー映画)-上映時間88分
- 上映会企画:
- ワークショップ
- 小学生・中学生・高校生参加による体験型ワークショップ
- 小学生:ユニバーサルをさがしてみよう
- 中学生:ユニバーサルを感じてみよう-アテンド体験
(障がいを持つ人と一緒に映画を感じてみよう) - 高校生:ユニバーサルを創ってみよう
日本語字幕、音声ガイドの制作体験と発表
- ユニバーサル上映(バリアフリー上映を含む)全国交流会
- 各地の経験の交流、今後の方向の提言、ネットワークの構築等
案内予定団体:- 佐賀県
- 株式会社 シグロ、バリアフリー映画研究会
- シティライツ
- 京都リップル
- 京都市
- 住友商事
- その他、音声ガイド制作、日本語字幕制作等のユニバーサル環境作成を持続
的に行っている団体 - ユニバーサル上映会(バリアフリー上映会)に持続的に取り組んでいる団体
- その他
- 各地の経験の交流、今後の方向の提言、ネットワークの構築等
- 小学生・中学生・高校生参加による体験型ワークショップ
- オープニング企画
- コラボ企画
- 福祉団体の大会とのコラボを検討
- シネマカフェ
- 映画関連パネル、ポスター、資料等の展示、軽食、飲物の販売
- 地場産品の販売、北斗市商工会等とのタイアップ企画
- 交流会
- ゲストを交えた交歓会
- 屋外企画
- 北海道ユニバーサル上映映画祭参加ツアー
- 映画祭参加ツアー(道外、道内⇔道南)の企画
- その他
- ユニバーサルデザイン等の学会・研究会などとのタイアップを検討
- ワークショップ
- 映画祭チケット:
- 共通鑑賞券 一般 800円(当日券 1000円)
- ジュニア(小・中・高生) 500円(当日券 500円)
※半券持参で、2本目の映画を割り引き
(一般:700円/ジュニア:300円)
3本目以降は、無料 - 小中学生割引券(保護者と小中生/当日券のみ) 1000円
※小中学生ひとり増すごとに300円加算 - かなでーる会員割引券(当日券のみ) 一般 700円
※半券持参で、2本目の映画を割り引き(一般:500円) 3本目以降は、無料 - 取り扱い/松柏堂プレイガイド、ローソンチケット、公共施設、各協力者等
函館上映会
- 開催日:2011年11月26日(土)、27日(日)
- 会場:函館市総合福祉センター(申込予定)
- 上映作品:
- 作品名「369のメトシエラ~奇跡の扉~」(劇映画)-上映時間105分
- 監督名 小林兄弟(小林 克人-兄、小林 健二-弟)
- 脚本 小林兄弟
- 製作 日本(株式会社Junglewalk/2009年)
- 出演 大垣 知哉、阿部 百合子、日和 佑貴、別府 あゆみ、中野 誠也
- 配給 株式会社Junglewalk
- 作品名「京都太秦物語」(劇映画)-上映時間90分
- 監督名 山田洋次、阿部勉
- 脚本 山田洋次、佐々江智明
- 製作 日本(学校法人 立命館大学、松竹株式会社/2010年)
- 出演 海老瀬はな、USA(EXILE)、田中壮太郎、西田麻衣、北山雅康、ボルトボルズ弓川、アメリカザリガニ、田中泯
ナレーション:檀れい - 配給 松竹株式会社
- 作品名「369のメトシエラ~奇跡の扉~」(劇映画)-上映時間105分
- 上映会企画:
- ユニバーサルホームを考える等の企画
- まちを考える等の企画
- 映画祭チケット:
- 共通鑑賞券 一般 800円(当日券 1000円)
- ジュニア(高校生) 500円(当日券 500円)
※半券持参で、2本目の映画を割り引き(一般:700円/ジュニア:300円) - 小中学生割引券(保護者と小中生/当日券のみ) 1000円
※小中学生ひとり増すごとに300円加算
その他の上映予定作品候補
映画祭・上映会上映予定作品候補は上記の他以下の通りです。
今後の上映交渉により上記予定映画の変更もあります。
- 「ふたたび SWING ME AGAIN」(劇映画)-上映時間111分(フィルム形態)
- 監督名 塩屋 俊
- 脚本 八城 潤一
- 製作 日本(2010「ふたたび製作委員会/2010年)
- 出演 鈴木亮平、MINJI、青柳翔、藤村俊二、犬塚弘、佐川満男、渡辺貞夫、古手川祐子、神内孝則、財津一郎
- 配給 ギャガ
- 作品名「君が踊る、夏」(劇映画)-上映時間123分(フィルム形態)
- 監督名 香月秀之
- 脚本 香月秀之、松尾朝子
- 製作 日本(2010「君が踊る、夏」製作委員会/2010年)
- 出演 溝端淳平、木南晴夏、五十嵐隼士、大森絢音、宮崎美子、高島礼子
- 配給 東映
- 作品名「ONEPIECE-冬に咲く、奇跡の桜」(アニメーション映画)-上映時間110分
- 監督名 志水淳児
- 脚本
- 製作 日本(「2008 ワンピース」製作委員会/2008年)
- 出演(声) 田中真弓、中井和哉、岡村明美、山口勝平、平田広明、大谷育江、山口由里子、矢尾一樹、みのもんた
- 配給 東映
- 作品名「1/4の奇跡~本当のことだから」(ドキュメンタリー映画)-上映時間100分(フィルム形態)
- 監督名 入江富美子
- 脚本
- 製作 日本(ひとさじの砂糖ムーブメント/E・Eプロジェクト/2007年)
- 出演 山元加津子、阪根博、村上和雄、昇幹夫
- 配給 ハートオブミラクル
- 作品名「ジュノー」(アニメーション映画)-上映時間64分(フィルム形態)
- 監督名 木村真一郎
- 脚本 山田靖智
- 製作 日本(スタジオ雲雀/2010年)
- 出演(声) 家中 宏、豊崎 愛生、高垣 彩陽、小川 真司
- 配給 LLPアニメジュノー製作委員会